GMOクラウドのレンタルサーバー

GMOクラウドGMOといえば、日本では代表的なレンタルサーバー運営グループです。以前は、日本のサーバーといえば、さくらだったものだが、GMOがレンタルサーバー各社を買収していったことで、主なレンタルサーバーの大半がGMOグループになってしまった。

このGMOクラウドも元アイルという有名なレンタルサーバー会社が元となっている。

アイルという名前をご存じの方ならおわかりだろうが、このレンタルサーバーは、基本的には、ビジネス用途の共用レンタルサーバーだ。

個人で使うには、少々オーバースペックかもしれないが、そんなに高価でもないから、安定性を求めるのであれば、おすすめできるレンタルサーバーの一つだ。

かつて、様々なプランがあり、ちょっと使いづらい時期もあったが、今は、機能面などをみるとコストパフォーマンスにも優れているし、価格も1,008円からとなっている。この価格で、マルチドメインが60個、ディスク容量200GBだから、おそらくは、ほとんどの人が使い切れないだろう。

この価格帯では珍しくデーターベースも30個まで対応してるから、WordPressを30個、それぞれ別ドメインで運営なんて、荒技もできてしまう。

ただし、メールアドレスが、最も安いプランだけは、10個までと、結構厳しい数になっている。それでも主なメール機能は揃っている。

メールアドレスが10個ではビジネス用途では足りないだろうが、おそらく、ビジネス用途の場合は、もう一つ上のプランを想定しているのだろう。このプランなら、メールアドレスも無制限となっている。このプランでも月額1,522円だから、決して高くない。

サイト同時アクセス数上限も公開されているが、最安プランで60となっているから、通常のサイトなら、十分だろう。

GMOクラウドiCLUSTA+

ここまで概要を紹介してきたが、このレンタルサーバーの名前は、アイクラスタプラスという名称になっている。

この名称から、このレンタルサーバーがどういうレンタルサーバーなのかを想像できるかもしれない。そんな名称となっている。

一般的な共用レンタルサーバーの場合、一つの物理的なサーバーを複数のユーザーで分け合って利用する仕組みになっている。

そのため、そのサーバーに障害があった場合、そのサーバー内の全てのユーザーの全てのサイトが停止してしまう。

また、1人のユーザーが高負荷をかけた場合も、その他のサイトにも影響がでて、動作が遅くなる等の問題が発生するというのが一般的なレンタルサーバーだ。

一方、このGMOクラウドiCLUSTA+は、そのような一般的な仕組みではなく、複数台のサーバーで分散処理を行う「クラスタテクノロジー」を採用している。

簡単に言えば、複数台のサーバーを組み合わせて、一台のサーバーのようにして利用している。従って、一つのサーバーに問題が発生しても、他のサーバーがそれを補ってくれるため、障害が発生にしにくいのだ。

また、先の高負荷のユーザーがいたとしても、それが他のユーザーのサイトへの影響は最低限に抑えられるため、安定したパフォーマンスが期待できるのだ。

そんなこともあり、SLA(品質保証)100%となっており、万が一、ダウンタイムが発生した場合には、その発生時間に応じて利用料金を返金してもらえる。

格安で高安定性を実現したレンタルサーバーを探しているなら、おすすめできるレンタルサーバーと言えよう。

GMOクラウドiCLUSTA+ミニプランを借りてみた

GMOクラウドのiCLUSTA+ ミニプランを実際に借りた。

他社で運営しているサイトを移転する為に借りた。どこのサーバーかは書かないが、今借りているサーバーは、今回借りたサーバーと料金は同じくらいなのだが、どうも500が多発している模様なのだ。

実際にアクセス解析を確認したわけでもないのだが、筆者自身がアクセスしたときに500エラーで接続できないことが何度かあったので、そうではないのか?という判断をしたに過ぎないので、実際に多発しているかどうは不明だ。

それはともかく、そんな理由でiCLUSTA+を借りて移転することにしたわけだ。正直に書けば、iCLUSTA+を借りてみたかったというところだろうか。

GMOクラウドのサーバーは以前から何度か借りては解約して・・・を繰り返している。これまで借りたサーバーの管理画面は、お世辞にも使い易いとは言えなかったので、今回も似たようなものだろうと思って借りたわけだ。

こんなことを書くと、刷新されたような書きっぷりだが、実際には、以前とあまり変っていない。

アカウントマネージャーという管理画面と、プランマネージャーという管理画面の2つで構成されているのだ。

他社でもありがちな構成だが、2種類の管理画面は、ユーザー的にはあまり使い勝手が良くない。

筆者のように1人で何でもする場合は使い勝手が悪いわけだが、逆に、企業ユーザーのようにいろんな人がアクセスする場合は、こういう構成の方が管理しやすいのかもしれない。

例えば、格安サーバーによくあるような、管理画面でドメインの追加、削除、さらには各CGIなどの設定、FTPアカウントの設定、メールアドレスの設定ができてしまうと、困るケースもあるだろうから、そういう意味で分けられているのかもしれない。

そうはいっても、個人で使うとなると、なかなか面倒なのだ。

マルチドメインの設定は冗長的で面倒臭い

ドメインの追加が、結構面倒なのだ。

アカウントマネージャーにまずアクセスして、そこから追加するわけだが、一つ追加するだけで、結構なステップを要する。

契約期間とか、料金の計算やら、決済方法を選択したり約款に同意したりと、とにかく冗長的だ。料金の計算とか決済方法と言っても、マルチドメインの追加は上限まで無料だし、マルチドメインの設定だけ契約期間を変えることなんてできそうもないし、とにかく「この設定は必要なの?」と疑問を感じながら、クリックを続ける必要がある。

たぶん、10回以上クリックする必要があるはずだ。この試練に耐えないとドメインは追加できない。この点は覚悟しておいた方がいいだろう。

システム的にこうした方が簡単だったのかもしれないが、ユーザビリティの点では、かなり勝手が悪い。

それでも、以前は1ドメイン申請するとそれが完了するまで、次の申請ができなかったのが、連続して申請できるようになったのが唯一の救いだろうか。

ちなみに、サブドメインの追加も、ドメインの追加と全く同じプロセスを踏まないといけない。

ここまでが、アカウントマネージャーでの設定だ。これが完了すると、次は、FTPアカウントをそれぞれ追加しないといけない。これはプランマネージャーで行う。

なお、ドメインを追加申請してもすぐには設定できない。

ドメインの追加をすると、プランマネージャーで、そのドメインを選択できるようになるのだが、そこまでに若干タイムラグがある。

1時間くらいで完了するようだが、これも実際にはどうか分からない。自動処理されていると思われるので、時間帯などサーバーの混み具合等で変ってくるだろう。

選択できるようになっても、その後の画面の設定が終わっていないなどジワジワと管理画面が更新されるので、慣れないうちは、設定が完了していないのか否かの判断がつかないので、設定完了のメールが来てから設定するようにした方がいいでしょう。筆者はせっかちなので待てませんが。。。

このようにあまり使い勝手がいいとは言えないが、そう何度も設定するような箇所でもないので、問題ないと言えば問題ないのかもしれない。急いでる人はイライラするので、注意しよう。ちょっと話が逸れるが、同じGMOグループのお名前.comのサーバーも同じような構成で結構イライラさせられる。ただし、管理画面は全く異なる。

どうせ同じグループになったのだから、追々でも統一して貰えればと思ったりもする。

ところで、マルチドメインを追加した場合だが、どうやらIPはバラバラになるようだ。ドメイン毎にIPは異なっていた。ただし、逆引きには対応していないようだ。

話は戻り、このプランマネージャー上では、上述の通り、FTPアカウントのユーザー登録するだけだ。

ユーザーを登録をクリックした後、ユーザー名とパスワードを入力し、ユーザー権限を「サイト管理者」にして管理するサイトをそのドメインにして保存するだけだ。

上述のタイムラグの関係で、サイト管理するドメインが出てこない場合がある。このときは暫く時間をおいてから設定しよう。

ユーザーを登録したら、ユーザーを切り替えるところがあるので、そこで今登録したユーザーに切り替えると、FTPの情報やウェブサイトのIPなどが表示される。パスワードは表示されないので、必ず控えておくようにしよう。

後は、他サーバーと同じようにアップロードするだけだ。

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