マルチドメイン対応レンタルサーバー

レンタルサーバーを比較するるに当たって、独自ドメインの扱いがあります。

一昔前ですと、レンタルサーバーを借りると、独自ドメインをひとつだけ設定できるレンタルサーバーが多かったのですが、最近では、複数のドメインを設定できるマルチドメイン対応のレンタルサーバーが大半となっています。

マルチドメイン対応と言っても、中には、ドメイン自体は複数設定できるけれど、実際のサイトはひとつだけで、どのドメインでアクセスしても、同じサイトが表示されるようなレンタルサーバーも存在します。ドメインエイリアスなどと呼ばれたりもします。

これも一昔前であれば、こういうレンタルサーバーが主流でしたが、現在では、このようなことをすると、Googleにスパム判定されるリスクを伴うこともあり、ほとんどのレンタルサーバーでは、別々のサイトを表示できるようになっています。それでも、WWWの有無で同じサイトを表示したいなどもあるでしょう。ただし、wwwの有無については、多くのサーバーで同じ内容が表示されるようになっていることが多いです。逆に、別々の内容を表示したいのであれば、ある程度の予備知識が必要かもしれません。初期設定のままでは、おそらく、同じディレクトリを参照するように設定されていることがほとんどです。

ドメインを分ける方法ですが、主に2種類ありまして、FTP自体はひとつのアカウントでログインし、その中で、ディレクトリを分けるタイプと、もう一つは、FTPアカウント自体がドメインごとに分かれるタイプです。

前者の場合でもFTPアカウントを設定して、ドメインごとに分けることができるサーバーもあります。

後者の場合は、前出の複数のドメインで同じサイトを表示するという用途には対応できません。しかしながら、このような用途はあまり想定できないので、レンタルサーバーを比較する上ではあまり重要でないのかもしれません。

細かな話ですが、ディレクトリで分けるタイプの場合に、ディレクトリ名にピリオドが使えないレンタルサーバーがあります。通常はドメイン名にはピリオドがついてるの、ピリオドが使えないと少々面倒なことになりますね。

ところで、一時期、マルチドメイン対応のレンタルサーバーを借りて、そこに、大量にドメインを設定して、サイトを量産し、SEO対策するという手法が流行しました。

当時はそれで十分な成果を得られたものですが、その後Googleは、IPを見るようになりました。一般的にマルチドメインサーバーの場合、IPは同じになりますから、SEOには、ドメイン分散だけでなく、IP分散が必要だということになったのです。そこで、登場したのがIP分散サーバーです。

IP分散サーバの中にも、マルチドメイン対応のサーバーと、シングルドメインのサーバーの2種類あります。2015年現在では、IP分散はあまり重要ではないとされています。

マルチドメイン対応レンタルサーバーのデメリット

マルチドメイン対応はコストパフォーマンス的にはいいのですが、リスク分散という点から見ると、少々問題があるのです。

当然ながら、サーバー自体は1台です。1台ですから、そのサーバーが、何らかの理由で壊れてしまった場合、自分のサイトが全て表示されないという自体に陥るのです。

そのため、理想的には、マルチドメインのレンタルサーバーを1台借りるのではなく、数台に分散しておいた方がいいのは言うまでもありません。

また、レンタルサーバーの会社自体も分けておいた方がより確実でしょう。

サーバー会社が利用しているデーターセンターはそんなにたくさんあるわけでもありません。サーバー個体の問題であればいいのですが、サーバーラック全体とか、データーセンター全体に障害が発生することも考えられないわけではありません。昨今は、地震なでの天災に備えてある程度分散させることが推奨されているのです。

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