WordPressの為のレンタルサーバー比較

正直なところ、筆者は、WordPressを使うことはほとんど無い。

いくつか運営はしているが、決して詳しくはないし、メンテナンスなども含めて管理画面に入ることも月に1回程度と、ほとんど触っていないに等しい。

そんな筆者がWordPress用レンタルサーバーを比較するのもどうかとは思うが、WordPress用レンタルサーバー選びを相談されることも多々あるため、一般的な視点にはなってしまうが、比較してみた。参考になれば幸いだ。

WordPressが遅いわけ!

最近はWordPressのサイトがとても多い。人気なのだが当然ではあるが、それらのサイトの多くは、表示されるのに結構時間がかかることが多いと筆者は感じている。

なかなか表示されなかったり、表示されたけど、スクロールできるようになるまでやたら待たされるような場合、WordPressの場合が多いように思うのだ。

以前は、7秒以内で表示されなかったら訪問者は去ってしまうようなことを言われていたが、今は、もっと早いのではないだろうか。

少なくとも筆者は、上記のようなサイトを開くとイライラして待っていられないので、そのまま去るか、別タブを開けて別のサイトに行ってその後戻ってくる。

例えば、アマゾンは表示までの時間が0.1秒減ると1%売上が増えると言っているように、表示時間の問題はとても大きい。

では、どうすればWordPressのサイトは表示時間を短くできるのだろうか?

WordPressの場合、余計なプラグインを削除してキャッシュを有効活用するような高速化するためのプラグインを追加するなど運用面でもある程度は高速化できる。

しかし、考えて欲しいのだが、格安レンタルサーバーでHTMLで書いたサイトでも表示するのに時間がかかるケースというのは、実は少なくない。

100PV/日くらいのサイトを1,000円/月を超えるサーバーで運用していたときに503エラーが出てることが見たこともある。

この場合、WordPressであるか否かは、全く関係なく、そのサーバー自体が重いのだから、もうどうしようもない。当然ながら、そんなサーバーは使い物にならないので解約したのは言うまでもない。

実は気づかないうちにそんなエラーがでている可能性は十分にあるのだ。従って、アクセスが多いサイトの場合は特にレンタルサーバー代をケチらない方がいい。

話がややそれたが、WordPressを高速化させるためには、レンタルサーバー自体の速度が遅くてはダメなのは間違いない。

レンタルサーバー自体が、高速で動作し、更にWordPressの場合は、PHPとデータベースを使う為、その両方が高速である必要がある。

WordPressのインストールが簡単にできることを売りにしているレンタルサーバーも未だにあるが、今時、当たり前の機能であって、そんなものは、アドバンテージでもなんでもない。

むしろ、インストールした後、どの程度快適に使えるかが重要なのだ。

WordPressを高速化するためのレンタルサーバー選び

WordPressが快適に動くためのレンタルサーバーのポイントを考えてみる。

WordPress高速化のサーバーのポイント

  • PHP高速化設定
  • PHP7
  • SSD採用の高速サーバー
  • Webサーバー
  • HTTP/2
  • KUSANAGI

WordPressの高速化/Webサーバー

多くのレンタルサーバーのWebサーバーはApacheを採用している。

Apacheは古くからあることあり機能面では充実している。WordPressのような動的なコンテンツを表示させる思い処理も比較的得意だ。しかしながらアクセス数が増えると503エラーが発生して表示されないというデメリットがある。

そのため、最近ではNginxやLiteSpeedといったWebサーバーも人気になっている。

処理速度を言えば後発のLiteSpeedが速い。

単純に考えれば、LiteSpeedを採用しているレンタルサーバーを選んでおけば通常は問題ない。

逆にApacheだとやや不安が残る。

Nginxはアクセス数を捌くのは得意だが重い処理はあまり得意ではない。

しかし、エックスサーバーのようにNginxとApacheを組み合わせて使用しているレンタルサーバーもある。

このハイブリッドな構成だと両者のいいとこ取りができる。

従って、WordPressを利用するのなら、LiteSpeedか、Nginx+Apacheの組み合わせを採用しているレンタルサーバーをおすすめする。

ただし、これらのWebサーバーを採用しているサーバーはApacheのサーバーよりは割高にはなる。

WordPressの高速化/PHPはモジュールモードで動いているか?

今時は格安レンタルサーバーでもPHPに対応している。

PHPには、CGIモードとモジュールモードがあるがモジュールモードの方が速い日本PHPユーザー会の紹介でも「通常のCGIとしても使用できますが、 PHP をモジュールとしてウェブサーバに組み込むことにより、処理速度の高速化、サーバ負荷の低減が可能です」とある。

モジュールモードのPHPはセキュリティ面にやや問題がある点、そして、アクセスが多いとサーバー全体のパフォーマンスが落ちるデメリットがある。CGI版の方が負荷をかけているユーザーを特定しやすいメリットもある。

モジュールモードはセキュリティ面にやや問題があり、モジュールモードのPHP対応レンタルサーバーでもセーフモードで動作させている可能性がある。そしてセーフモードで動作している場合、WordPressの一部に機能制限が生じる

そんなわけで、モジュールモードに対応せずに代わりにFastCGIに対応してるレンタルサーバーが多い。FastCGIでもそれなりに速いので、FastCGIに対応しているレンタルサーバーが無難な選択と言えそうだ。ちなみにアクセスの少ないサイトの場合、FastCGIを使うと逆に負荷かがかかってしまうので、注意しよう。

例えば、人気のレンタルサーバーである「さくらのレンタルサーバー」はPHPやMySQLの動作がどうも遅い。PHPはCGI版で、モジュール版はビジネスプロプランしか使えない。以前は遅かったのだが、2018年4月にPHPモジュールモードの提供を開始したことから、さくらインターネットによればWordPressの動作が最大16倍高速になったそうだ。これは以前が遅すぎた・・・ということもあるが、かなり改善されたといえるだろう。

同じ格安レンタルサーバーであるロリポップは比較的早い時期からモジュールモードのPHPに対応していたため基本的には速い(筈だ)。しかし、そこは格安レンタルサーバーである。アクセスが集中する時間帯はそれなりに重くなる。その点に関してハイスピードプランを契約すればかなり快適に動作することになる筈だ。

WordPressの高速化/PHPは5.xではなく7.x

PHPは2015年にPHP7というバージョンが登場している。PHP5が登場してから約10年が経過していた。

PHP7は、PHP5の互換性を確保しつつ、PHP5の2倍以上の速度を実現している。すなわち、現在PHP5を使っているのであればPHP7に変更するだけで2倍以上速くなる可能性がある。

加えてセキュリティ面でもPHP7の方が優れているため、現状WordPressをPHP5で動かす理由はない。

そしてレンタルサーバーでPHP7に対応していていない場合は、極めて危険なレンタルサーバーといえるくらい当たり前に対応している筈だし、というよりPHP7をどこのレンタルサーバーでも推奨している筈だ。

ちなみに、現在でもPHP7に対応していないレンタルサーバーは存在しており、そういうサーバーは避けることをおすすめする。

KUSANAGI

WordPressの高速化の決定版とも言えるのがKUSANAGIというプラットフォームを利用することだ。

KUSANAGIを利用するだけで速度が10倍になるとも言われている。

ただ、KUSANAGIは仮想マシンになるためVPSサーバーなどへインストールして使うこととなり、個人で使うには難解で敷居が高かった。

ところが、エックスサーバーがKUSANAGIを導入した。

しかも、料金も決して高くはなくWordPressを使うのなら絶対にオススメだ。

エックスサーバーはもともとWordPressも高速で動作するレンタルサーバーだったが、そこにKUSANAGIが導入されたことで更に速くなった。

もちろん、インストールが難しいということは全くなく通常のレンタルサーバーと同じように利用できる。

ところでKUSANAGIを利用しても速度が思ったほど出ずに1.5倍程度に過ぎないというケースもあるようだ。

このようなケースでは、まずはテーマを疑ってみてはどうだろうか。WordPressのテーマを変えるだけで速度が変わる可能性がある。

同様にプラグインも足を引っ張っている可能性はあるだろう。

また、自分でVPSを借りてKUSANAGIを導入する場合、サーバースペックが低すぎると効果が出ない。KUSANAGIは4GB以上のメモリが推奨されているので、少なくても4GB以上のメモリでないと性能を発揮しきれない。

メモリの少ない安いVPSを借りるくらいならKUSANAGI標準搭載のXserverを借りた方がいいだろう。

WordPress向けレンタルサーバーおすすめランキング

エックスサーバー

半額キャッシュバックキャンペーンを実施中だ。12ヶ月以上の新規契約をすると料金の半額(6,600円~71,280円)がキャッシュバックされる。

加えて、独自ドメイン永久無料特典で、.comや.netなど対象ドメインが一つ契約期間中ずっと無料になる。

また、初夏のボーナスプレゼントキャンペーンも実施中だ。

契約者を対象に最大で1万円分のAmazonギフト券が40名に当たる。もちろん契約後応募することで新規契約も対象となる。

また、誰でも応募できるTwitterフォロー&リツイートキャンペーンも実施ている。こちらは1,000円分のAmazonギフト券が50名に当たる。

いずれのキャンペーンは2022年6月16日18:00までとなっている。

エックスサーバーは、格安レンタルサーバーというには、若干高めの価格で月額1,100円(12ヶ月契約)~となっている。

その分高速化にこだわっており年々サーバースペックが上がっている(既存ユーザーも希望すれば新サーバーに移行できる)。

他にもキャッシュによる高速化と負荷軽減効果を持つPHPの拡張モジュール「OPcache」を標準で有効化し、さらに「FastCGI」と呼ばれる高速な動作方式による実行処理を行うほか、PHP5の倍以上の実行速度を誇るPHP7を導入するなど、より高速なWebサイトを運用することが可能な環境を提供している。

サーバーへの負荷が大きくなると制限がすぐにかかるが、逆に考えれば他のユーザーの影響を受けにくく安定的に動作する。

さらにWordPressの超高速実行環境であるKUSANAGIも導入され更に高速にWordPressが動くようになった。元々高速なサーバーに高速な実行環境を導入したことでWordPressの実行環境としては最高のレンタルサーバーと言えるだろう。

ロリポやさくらと比較すると高額ではあるが、WordPressの運用を考えているのであれば、KUSANAGI標準搭載のエックスサーバーの方がおすすめだ。

Webサーバーはnginx + Apacheの組み合わせとなっている。

なお、管理画面はオリジナルだ。

カゴヤ・WordPress専用サーバー

20年に渡るレンタルサーバーの実績を誇るカゴヤは、京都の内陸部でデータセンターも自社で運営し、専任技術者が24時間365日サーバーを管理・運用しているレンタルサーバー関連事業が主たる事業の会社だ。

WordPress専用サーバーは、高速に動作するKUSANAGIが標準搭載となっている。

しかも月額料金は440円~と格安だ。まずは一番安いプランで契約して必要に応じてあとからプラン変更することも簡単にできる。

セキュリティ面、サポート面でも実績十分だ。

WordPress用レンタルサーバー比較ランキング3位

ロリポップ!レンタルサーバー

ロリポップレンタルサーバーは、さくらのレンタルサーバーと並ぶ格安レンタルサーバーの定番だ。

月額132円~契約できるが、MySQLに対応しているのがライトプラン以上(月額220円~)となっている。

スタンダードプラン以上であれば、モジュール版PHPを選択することも可能だ。新サーバーに変わって高速化に力を入れているようだ。

公式サイトを見てもらえば分かると思うが、さくらのレンタルサーバーよりは、初心者向けとなっている。無料SSLも対応している。

もし、ドメインを同社のムームードメインで取得するのであれば、独自ドメインの設定などは、他社のサーバーを使うよりは簡単にできるようにはなっている。

全くの初心者でもムームードメインでドメインを取得すると、独自ドメインの設定も比較的わかりやすいだろう。

さくらのレンタルサーバー

日本でレンタルサーバーといえば、さくらインターネット社が一番最初に思い浮かぶ人も多いだろう。そのくらいの定番ともいえるべきレンタルサーバーがこの「さくらのレンタルサーバー」だ。

月額129円~と激安価格から借りることができるが、国内最大級のバックボーンを持つさくらのレンタルサーバーならビジネス用途でも十分対応できる。無料SSLも対応している。

もっとも人気のプランは、月額524円のスタンダードプランだ。おすすめももちろんこのスタンダードプランだ。

最も安いライトプランでもマルチドメイン20個に対応しているが、データベースは使えない。

しかし、スタンダードプランなら、MySQLも50個作れるため、WordPressの運営も余裕だ。個人で借りるならほとんどの人はこのスタンダードプランで十分だろう。ビジネス用途でも小規模なら十分対応できる。

Webサーバーはnginx + Apacheの組み合わせとなっている。

なお、WordPressでの利用であればPHPやMySQLの速度面にやや難があるため、あまりおすすめはしない。

管理画面は、オリジナルとなっている。

WordPress用レンタルサーバー比較ランキング5位

wpX

wpXはクラウド型のWordPress専用サーバーだ。以前は通常のレンタルサーバー型もあったが、エックスサーバーのスペックが向上したことでワードプレス専用にする必要がなくなったこともあり、サービスが終了している。

クラウド型レンタルサーバーまで必要がないのであれば、エックスサーバーを利用すればいいだろう。

wpXは高性能サーバーを使ったり、SSDを使ったストライピングでディスクアクセスの高速化するなど、ハード面のみならず、リバースプロキシによるキャッシュ処理等、豊富なWordPress運用実績に基づいた様々な高速化技術の導入して高速化している。

回線も、2Gbpsの高速ネットワークで232Gbpsのバックボーンに接続している。

WordPressのバックアップで重要なMySQLも当然自動バックアップ対象となっており、1回/日、14日分バックアップされる。

PHP7、PHP8に対応している。

最も安いプランのW1だと2.2円/時で月額は最大で1,320円となる。

KAGOYA Internet Routing

20年に渡るレンタルサーバーの実績を誇るカゴヤは、京都の内陸部でデータセンターも自社で運営し、専任技術者が24時間365日サーバーを管理・運用しているレンタルサーバー関連事業が主たる事業の会社だ。

KAGOYA共用サーバーは月額880円(12ヶ月一括払い)~となっている。Webサーバーとメールサーバーは別サーバーで運営されている。WAF+IPS標準装備でセキュリティも万全だ。

最大10GBまではバックアップも無料

ただし、最も安いプランでは、メールは未対応だしデータベースはオプションとなっているので注意が必要だ。

管理画面はオリジナルだが、さほど複雑ではない。

他には、WordPress専用サーバーやデータベースサーバー、メールサーバーと言った用途限定のプランが440円/月~で用意されている。

中でも、WordPress専用サーバーは「KUSANAGI」を採用しており、かなり高速に動作する筈だ。

あと、カゴヤの特長としては、一般的な話ではないのだが、アダルトOKという点がある。

一般的なレンタルサーバーはアダルトサイトの運営がNGの場合が多いが、カゴヤは基本的にOKとなっている。もちろん日本の法律にのっとった内容に限る。詳細は直接確認してもらった方がいいが、例えば、文字が主体の出会い系のアフィリエイトサイトの運営などなら問題ないようだ。

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